五方よし
世界中を発酵させ循環する社会を実現するために、私たちは「五方よし」を経営方針に掲げています。日本の伝統発酵技術・麹のアップデートによって発酵の新たな価値を創造し、生活者・生産者・地球環境・伝統文化、そして私たちオリゼへと還元する。このサイクルによって、オリゼ自信が循環する社会のあり方を体現します。
私たちが目指す「五方よし」の姿
【生産者】コメの需要喚起による生産者リターンの最大化
コメをオリゼ甘味料(米麹発酵糖分)ヘアップデートすることで、砂糖に変わる新しい甘味料として、コメの新たな需要を喚起します。
人口減少や食の欧米化などにより、日本国内のコメの需要は減少しています。農林水産省が2022年9月に発表した「米をめぐる参考資料」では、2015年から年間10万トンずつ需要量が減少。これにより、生産者は所得や収益の確保が大きな課題となっています。オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)は、生産者のリターンを最大化するためのコメの新しい活用提案です。
【生活者】糖分の選択肢拡大による健康増進
オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)は、人体にとって重要なエネルギー源である糖分の新たな選択肢です。
2010年代から、砂糖の摂取と生活習慣病の関係性が証明され、糖質の摂取を控えることが相対的に健康を向上させるという認識から、ローカーボ・糖質オフの潮流が高まりました。富士経済が2022年2月に発表した調査では、糖質オフ市場は2020年には238億円で、前年比107.2%と市場が拡大しています。糖質オフの選択肢として、さまざまな砂糖代替甘味料が利用されています。しかし、2022年8月に学術誌「Cell」に掲載された論文では、人工甘味料の中には継続摂取によって腸内細菌叢を乱したり、血糖値を上昇させたりする可能性も示唆されました。オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)によって糖分に対する不安をなくし、「甘いしあわせ」を我慢しない世界を目指します。
【伝統文化】米麹のリブランディングによる日本の伝統発酵技術・麹の継承
オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)を通じて、日本独自の発酵技術である”麹”の文化を、後世へ継承していきます。日本の麹発酵食品は、和食文化を支える大切なファクターです。しかし、それらの発酵食品の需要は減少しています。全国味噌工業共同組合連合会の発表では、2000年からの10年間で出荷数量が約11万トン減少しています。これまでの麹発酵食品をリブランディングすることで、新しい形で現代のライフスタイルに米麹を根付かせることを目指します。
【地球環境】砂糖生産における森林破壊の抑制、コメの食品ロス削減
コメを発酵させて糖分を作ることにより、地球環境への負担を軽減してサステナブルな社会を作ります。砂糖の生産量1位であるブラジルでは、2010年からの10年間で森林面積が年間平均1496ヘクタールずつ減少しています。要因は、砂糖の原料であるサトウキビの生産拡大によるアマゾンの森林伐採が一旦を担っている状況です。オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)は、コメを発酵させて生産することができるため、森林へ悪影響を与えることなく製造することが可能です。日本のコメ生産においては、規格外米や古米などが食品ロスの一因となる場合があります。オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)の生産は、規格外米や古米でも可能なため、コメの食品ロスを削減することにも繋がります。