【インタビュー#1】オリゼ社長・小泉泰英 | 独占対談「地球を発酵させる」未来と成長の苦しみ

株式会社オリゼは、国内での成功を足場に、今まさに世界へと羽ばたこうとしています。
この激動のフェーズを牽引する小泉社長が、自らの内なる葛藤、組織への深い想い、そして未来の仲間に求める「覚悟」について、赤裸々に語ります。

Part 1. 創業の源泉:なぜ「地球」と「発酵」なのか

広報: まず、オリゼの壮大なビジョン「地球を発酵させる」の原点からお伺いさせてください。なぜ、小泉さんは発酵という領域を選び、そして「地球」というスケールを目指すのでしょうか?
小泉: 会社を立ち上げた動機の一つは、伝統があって、長い歴史があるものを次の時代へ、未来へつなげていくことでした。そのビジネスの形を模索する中で、発酵という、非常に奥深く、そしてレガシーなテーマに出会いました。
小泉: そして、私が最終的に目指すのは、「地球を発酵させる」ことです。これは大げさな言葉に聞こえるかもしれません。しかし、自分の子どもたちに対して、より良いものを残してこの世を去ることができれば、これほど幸せなことはないだろうと。自分の命が尽きる時、「自分がこの世に生きた証」として、地球を良くし、発酵させるという偉大なミッションに捧げることができれば、それは本望だと思っています。この大きな使命感こそが、私の最も深い根幹にある動機です。
広報: 個人の達成感を超えた、次世代への責任感から来る使命なんですね。

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Part 2. 経営者の「葛藤」: CEOを演じることの苦悩

広報: 国内事業が育ち、いよいよ海外へ。今のオリゼは、産みの苦しみというよりも、「成長の苦しみ」のフェーズにあるのではないかと思います。この急激な変化の中で、小泉さんご自身はどのような葛藤を抱えていらっしゃるのでしょうか?
小泉: 葛藤は、日常的にあります。私は、いつも社内に対して「経営者を演じている」と言っているんです。本当の小泉泰英という人間は、もっと優しくて、じっくり物事を決めたいタイプです。世界を変えたいとか、世の中を良くしたいというよりも、もっと穏やかなペースで進められたらいいのに、と。
でも、会社が成長し、数多くのステークホルダーを背負うようになると、冷静で合理的なCEOとして振る舞わなければならない。この「経営者を演じている時の自分」と、「本来の自分」とのギャップが、成長するほどに大きくなっていると感じています。

初期メンバーへの想いと、会社を守るための判断

広報: その葛藤が最も色濃く出るのが、初期から支えてくれたメンバーへの向き合い方でしょうか。
小泉: まさにそうです。創業初期から一緒にやってきてくれたメンバーに対しては、すごく強い”情”があります。今はグローバル展開や未来の構築に集中すべきで、難しいメンバーに対しては手を差し伸べすぎない方がいいという方針も理解しています。それはCEOとしての合理的な判断です。でも、「ここまで一緒にやってきたじゃないか」「なんとかサポートするから、道はないか」と、彼らと向き合いたい気持ちが強く湧き出てしまう。もし僕がリソースを割いて半年間向き合えば、遅れを取り戻せるんじゃないか、とも思う。ですが、そこに行ったら、グローバルへの布石という別の場所のリソースが削ぎ落とされてしまう...。合理的であるべきCEOの判断と、人間としての情との間で、ものすごく葛藤しています。
広報: 私たちもその葛藤を肌で感じています。だからこそみんな小泉さんが下す判断の裏にある想いを、理解しようとしているような気がします。

Part 3. オリゼが求める人物像

広報: 組織が成長する中で、オリゼで活躍するメンバーに共通するマインドセットについてお聞かせください。
小泉: 会社が大きくなり、関わる人が増えるほど、倫理観の徹底はより重要になります。 活躍するメンバーに共通するのは、すべて「自責」であることです。
他責な人というのは、自分自身に目を向けられておらず、自己認識が甘く、自分の評価を間違えてしまいがちです。周りのせいにせず、あらゆるものに対して、それが仮に外的な要因であっても、適切に状況を把握し、意思決定ができるか。この責任感こそが、全体を見た判断を可能にし、オリゼで成長し続けるための土台となります。
「自分の仕事」に対する責任感が、オリゼのメンバーには必要だと思います。

Part 4. 未来の仲間への「覚悟」と「最大の面白み」

広報: 最後に、今この成長の葛藤の中に飛び込んできてくれる、未来の仲間へのメッセージをお願いします。
小泉: 私は二周目の起業家ではないので、これから何が起きるかは正直分かりません。しかし、一つだけ、私からできる「約束」があります。 それは、入社を決めてくれた「覚悟の強さ」に対しては、絶対に裏切らないということです。
人生をかけてここに来たんだ、という気持ちでうちに入社してくれた人には、その人がかけてくれた以上の価値を提供します。それは短期的・中長期的な金銭的な還元もそうですが、最も重要なのは、「やったことのないことに対する挑戦の経験」です。

全員に開かれた「グローバル挑戦権」

小泉: 今、オリゼにジョインする最大の面白みは、誰もが「グローバル挑戦権」を手にできることです。
会社が「これをやりたい」ということに対する挑戦権は常に開かれています。「これやってみたいんです、挑戦させてください」と言ったからには、私たちは厳しくも、うまくいった時には楽しくも、最後まで徹底的に付き合います
小泉: 私が目指すのは、日本の食品企業上位5社(JT、アサヒ、キリン、サントリー、味の素)の売上を、30年以内には超えることです。それを成し遂げた時、あなたはその歴史の当事者として、「日本発でグローバルカンパニーになった会社」を自分の目を通して作り上げることになります。 これはかつての松下幸之助やトヨタ自動車の物語を、創業経営者の隣で経験するようなものです。金銭的な価値を超えて、世の中の構造が変わっていく瞬間に深く関われるという面白さは、何にも代えがたい経験になるでしょう。その挑戦に、あなたの「覚悟」を見せてほしい。
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広報: 小泉社長、本日は葛藤と希望が詰まった、熱いメッセージをありがとうございました。 この記事が、オリゼの扉を叩く、真の仲間への呼びかけになることを願っています。