【インタビュー#3】R&D 河原あい | 発酵が好きすぎる研究者が、スタートアップのCTOになった理由

オリゼ社員インタビュー第3弾は、CTO(最高技術責任者)の河原あいさん。
微生物研究者としてのキャリアを持ちながら、異色の経歴も重ねてオリゼへ。
研究開発の醍醐味から、リーダーとしての本音、女性マネージャーとしての働き方まで、飾らずにぜんぶ話してもらいました。

Part 1. オリゼのR&Dって、何が違うの?

広報: 企業の研究職というと、会社からのオーダーをこなすイメージが強いと思うのですが、オリゼの研究開発はどんな特徴がありますか?
河原: 一言で言うと、「裁量が大きい」ですね。企業研究員って、コーポレートやプロダクト開発にリソースを割かなきゃいけないっていうのが、だいたいの声で。それを覚悟して入ってきたんですが、実際入ってみたら、思っていた以上に裁量がありました。
しかも、会社全体として研究開発の必要性への理解が深いんですよね。一番最初に予算を削られてもおかしくない部署なのに、「これは長期的な利益のために必要な投資だ」という理解がちゃんとある。これはかなり強みなのでは?と思ってます。
広報: 具体的にはどんな研究をされているんですか?
河原: 研究開発を「基礎・応用・開発」の3つの役割に分けて考えています。基礎は麹の遺伝子や免疫といった根っこの部分、応用は機能性や商品化への橋渡し、開発は実際の商品づくりです。それぞれ特徴が違って、求められるスキルセットも違う。大企業でないと基礎研究まで手が届かない会社が多い中で、オリゼはその3層を持っていて、スタートアップにしては稀なことなのかなと思います。
広報: 自分のやりたいことができる、ということ?
河原: "自分がやりたいこと"というより、"オリゼがやるべきことができる"、という感覚に近いです。グラノーラの歩留まり改善も大事とわかりつつ、麹の遺伝子や免疫の基礎研究に予算を向けられる。それは私がやりたいのもあるけど、オリゼとして絶対やった方がいいからやっている。その判断を自分自身ができる環境なんです。

Part 2. 「仕事ができるようになりたい」が、リーダーシップの原点

広報: CTOになって1年ほどとのことですが、そもそもリーダーとしての自覚はいつ頃からありましたか?
河原: 正直、最初からリーダーっていう意識はあまりなかったです(笑)。でも性格的にせっかちで、「のんびりしたくない」「情報整備したい」みたいな気持ちが強くて。「みんな頑張ろうよ」「こっちの方がいいじゃん」 って言いながら動いてたら、気づいたらそういう役割になってた、という感じです。
広報: ナチュラルにリーダーポジションに(笑)。
河原: そうなんですよね。例えば喋ってない人がいると心配になって振っちゃうとか、そういう性格がたまたまそういう役割につながったのかな、と。でも、私は賢いタイプではないので、しがみつかないといけない場面はすごく多いです。みんなに引き上げてもらってきたし、今もその最中です。
広報: チームと一緒に働く上で、大切にしていることはありますか?
河原: コミュニケーションを一番大切にしています。組織ってコミュニケーションの塊だと思っているんですよね。私とコミュニケーションを取ることは負担ではない、楽(らく)だなとメンバーみんなに思ってもらいたいです(笑)。
何も連絡が来ないと、何もわからないし、何も進まない。だから、「こんなこと聞いていいのかな」って思わずに、なんでもガンガン話しかけてほしい。オンラインでもオフラインでも関係なく。実際、今のオリゼメンバーは比較的そうしてくれるから、困ったことがあまりないですね。

Part 3. 意思決定の軸は「短期」と「長期」の両眼

広報: 河原さんって感覚で動くタイプなのか、ロジックで動くタイプなのか、両面持ち合わせている気がします。意思決定するときって、何を軸にしてますか?
河原: なるべく意思決定するときに短期と長期の両方から考えるようにしています。短期的には難しくても、長期的にこれを続けることでこういう結果が得られるだろう、という仮説を作ってみて、進める。逆に短期的においしくても、長期で筋が通らないなら立ち止まる。
研究という時間がかかるものと向き合ってきたから、長期目線は得意なんですけど、短期的なメリットを見いだすのは今でも苦手です(笑)。なので意識的に両方見るようにしてます。
広報: この部署ならではの視点ですね。
河原: そうかもしれないです。売上だけじゃなくて、これをやることで会社の価値が上がるか、という軸で動けるのが研究開発の面白いところですね。他の会社にないものを作れるとしたら、ここしかないと思ってます。

Part 4. 120%仕事人間には、なってはいけない

広報: 女性マネージャーとして、働く上で気をつけていることはありますか?
河原: 120%仕事人間になると、壊れちゃいますよね。なので、ちゃんと仕事とプライベートの両立をしようと決めてます。
具体的な比率は決めていません。時期によって仕事:プライベートが8:2になることもあるし、逆も然りです。「この時間でこれをやり遂げる」と決めて動くから、早く帰れる日は帰るし、やり遂げると決めたら少し遅くなっても割り切っています。言われてみたら、無意識にそのバランスを取ってますね。
広報: それができる環境でもあるっていうことですね。
河原: そうなんですよね。オリゼは女性メンバーも多く、根拠があればやっていい、というマインドの会社だから。社内でも、取引先でも、自分の家族でも、とにかくひたすら話すことを大切にしていれば、何でもできるんじゃないかと思ってます。結局、コミュニケーションに戻ってきましたね(笑)。

Part 5. 「発酵の可能性を、誰より確信している」

広報: 河原さんが今、オリゼで一番誇りに思っていることは何ですか?
河原: 自称ですけど、オリゼで一番、発酵の可能性を確信している人間だと思ってます。
学生時代に微生物の研究をしてきただけでなく、イチ消費者としても発酵の可能性ってすごくあるな、と毎日毎日思っています。健康でも、美味しさでも、環境問題でも、何においても発酵はいいものだって、みんなに思ってほしい。
広報: それが、今後やっていきたいことにもつながる?
河原: そうです。発酵を当たり前にできる世の中を作りたい。私みたいに発酵の可能性を確信している人を、社内でも社外でも増やしていきたいんです。発酵といえば健康・美味しさ・環境、みんなが「発酵っていいよね」とナチュラルに話せる世の中にしたいと思っています。
オリゼは、まさにそれを体現している会社ですね。何より「発酵いいよね」一点張りで事業を進めているから、めちゃくちゃマッチしてます(笑)。

最後に:挑戦したい人へ

 
新潟へ発酵旅をした際に撮った写真。ひまわり畑が絶景。
新潟へ発酵旅をした際に撮った写真。ひまわり畑が絶景。
広報: これからオリゼで一緒に働きたいと思っている方にメッセージをお願いします!
河原: オリゼは、挑戦することが当たり前な会社です。そして一度入社したら「骨を埋めろ」という感じじゃなくて、「入社したのなら大いに挑戦してくれ」という場所とも思います。なので、同じ船を漕ぎたいと思う人はぜひジョインして欲しいですね。
あとは個人的に、成長意欲のある人に来てほしいです。今のままでいい、と思っている人は、正直厳しいと思います。今より1ミリでもよくするんだっていう思考でいないと、現状維持どころか落ちていく一方です。商品を開発する担当も、マーケ担当も、経理担当も、全員が同じ炎を燃やして欲しいと思っています。
そして、女性で家庭を持ちながらも、自分の目標に堅実に取り組める会社です。迷っているなら、一度飛び込んでみてください。
広報: 河原さん、発酵への愛と、チームへの想いが詰まったお話、ありがとうございました。この記事が、同じ船を漕ぎたいと思う仲間との出会いにつながることを願っています。